JavaScriptのif文とは? 条件分岐の基本を理解しよう!
JavaScriptでプログラムを書く際に、「もし○○だったら、△△を実行する」 というように、状況に応じて処理を分岐させたい場合がありますよね。
そんな時に役立つのが if文 です。
if文は、条件分岐を行うための基本的な構文であり、プログラムの流れを制御する上で非常に重要な役割を担います。
if文の基本的な書き方
JavaScriptのif文は、以下のように記述します。
if (条件式) {
// 条件式がtrueの場合に実行される処理
}
条件式 には、true(真)または false(偽)のいずれかを返す式を記述します。
条件式が true の場合、{}
内の処理が実行されます。
false の場合は、{}
内の処理はスキップされ、if文の後の処理が実行されます。
例えば、変数 age
に格納された年齢が20歳以上かどうかを判定する場合は、以下のように記述します。
const age = 25;
if (age >= 20) {
console.log("あなたは成人です。");
}
この場合、変数 age
の値が25なので、条件式 age >= 20
は true と評価されます。
そのため、{}
内の console.log("あなたは成人です。");
が実行され、コンソールに「あなたは成人です。」と表示されます。
if文をさらに活用! else if、elseによる条件分岐
if文では、条件式が false の場合に実行する処理を記述することもできます。
elseによる処理の分岐
else
を使うと、条件式が false の場合に実行する処理を指定できます。
if (条件式) {
// 条件式がtrueの場合に実行される処理
} else {
// 条件式がfalseの場合に実行される処理
}
先ほどの年齢判定の例に else
を追加してみましょう。
const age = 18;
if (age >= 20) {
console.log("あなたは成人です。");
} else {
console.log("あなたは未成年です。");
}
この場合、変数 age
の値は18なので、条件式 age >= 20
は false と評価されます。
そのため、else
以降の {}
内の console.log("あなたは未成年です。");
が実行され、コンソールに「あなたは未成年です。」と表示されます。
else ifで複数の条件を指定
else if
を使うと、複数の条件式を順番に評価していくことができます。
if (条件式1) {
// 条件式1がtrueの場合に実行される処理
} else if (条件式2) {
// 条件式1がfalseで、条件式2がtrueの場合に実行される処理
} else {
// 上記のどの条件式にも当てはまらない場合に実行される処理
}
年齢によって異なるメッセージを表示する例を見てみましょう。
const age = 18;
if (age >= 20) {
console.log("あなたは成人です。お酒も飲めます。");
} else if (age >= 18) {
console.log("あなたは成人です。ただし、お酒はまだ飲めません。");
} else {
console.log("あなたは未成年です。");
}
このコードでは、age
の値によって以下の3つのパターンに分岐します。
age
が20以上の場合は、「あなたは成人です。お酒も飲めます。」と表示age
が18以上20未満の場合は、「あなたは成人です。ただし、お酒はまだ飲めません。」と表示- 上記以外の場合は、「あなたは未成年です。」と表示
このように、else if
を使うことで、複数の条件を効率的に処理できます。
if文をもっと使いこなす! 複雑な条件式を記述する方法
if文では、より複雑な条件式を記述することも可能です。
論理演算子を使った条件式
複数の条件を組み合わせたい場合は、論理演算子 を使用します。
JavaScriptで利用できる論理演算子は以下の3つです。
&&
(AND演算子): 両側の条件が true の場合に true を返す||
(OR演算子): いずれかの条件が true の場合に true を返す!
(NOT演算子): 条件式の結果を反転させる
例えば、年齢が20歳以上で、かつ、名前が"太郎"である場合のみメッセージを表示するには、以下のように記述します。
const age = 25;
const name = "太郎";
if (age >= 20 && name === "太郎") {
console.log("あなたは20歳以上で、名前が太郎さんですね!");
}
比較演算子を使った条件式
数値や文字列の大小比較などを行う場合は、比較演算子 を使用します。
JavaScriptで利用できる比較演算子は以下の6つです。
===
(厳密等価): 値とデータ型が等しい場合に true を返す!==
(厳密不等価): 値またはデータ型が等しくない場合に true を返す>
(より大きい): 左辺が右辺より大きい場合に true を返す<
(より小さい): 左辺が右辺より小さい場合に true を返す>=
(以上): 左辺が右辺以上の場合に true を返す<=
(以下): 左辺が右辺以下の場合に true を返す
例えば、変数 score
に格納された点数が80点以上の場合は「合格」、そうでない場合は「不合格」と表示する場合は、以下のように記述します。
const score = 85;
if (score >= 80) {
console.log("合格");
} else {
console.log("不合格");
}
まとめ:if文をマスターして、JavaScriptの可能性を広げよう!
今回は、JavaScriptのif文について、基本的な使い方から、else、else ifを用いた分岐、そして複雑な条件式まで解説しました。
if文は、プログラムの流れを制御する上で欠かせない構文です。
今回ご紹介した内容を踏まえ、if文をマスターして、より自由度の高いプログラムを作成していきましょう!
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